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音楽: ジャンル: J-POP

May 20, 2012

Bo Gumbos / Bo & Gumbo

 Bo Gumbosのファーストアルバム(1989年発表)。ファーストアルバムと言っても、彼らは別のバンドなどでの活動が長かったから、いわゆる初々しさと言うものはない。
(どんと、永井利充は直前にローザルクセンブルグを解散し、Bo Gumbosを結成している。)

このバンドの魅力は何と言っても、キーボードのきょんの存在である。きょんのニューオリンズ色の強いピアノを聞くと、これが本当に日本のバンドかと疑ってしまいたくなる。「魚ごっこ」「見返り不美人」などで聴ける、飛び跳ねるようなピアノはまさにプロフェッサー・ロングヘア~ドクター・ジョンあたりの「ニューオリンズ直系」の音である。

後半は派手なピアノというよりは、リーダーのどんとが敬愛していたボ・ディドリー系の独特なリズムの曲が目立ってくる。これもなかなかである。もちろん、これも聞き手をニヤッとさせてしまう名演である。で、「ずんずん」にはボ・ディドリー自身も参加して、「本家」とのボ・ディドリー・グルーヴを聴かせてくれる。

今まで日本のロックバンドでは聴かれなかったアプローチということもあり、私にとって1980年代の日本のロックアルバムの中では一番印象に残った作品である。できればバンドも解散することなく、また、どんとも亡くなることもなくずっと活動を続けていてくれていれば、、、と思わずにいられない。

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March 07, 2012

Nona Reeves / Choice

 Nona Reevesによる2011年発表の洋楽カバーアルバム。

西寺郷太さんのボップマニア振りは、マイケル・ジャクソン論でも有名だし、また毎週水曜日のTBSラジオ「キラキラ」での音楽コラムでもおなじみの通り。そんな彼の率いるノーナリーブスのカバーアルバムが悪いわけがない。と言うことで、本作に期待を寄せて聴いた。

まずは選曲にニヤリ。Bee Geesの"Jive Talking"を始めにして、Princeは「敢えて」ポップさを感じさせると言う意味では珍しいタイプの曲 "I Wanna Be Your Lover"、Michael Jacksonも「敢えて」ロックな"Smooth Criminal"、Eaglesも「敢えて」超有名な曲ではなく"I Can't Tell You Why" (ただしこの曲は私にとってのEaglesのベストトラック)…と言ったように、皆が知っている曲が基準ではなく、「イイ曲」を基準に選局していることが良く良く分かる。この選局は、私の好みに非常に近いものがあるので、嬉しくて仕方ない。

ある時は原曲にほぼ忠実に、ある時は(原曲を良く知っている人にとっては)大胆なアレンジを施し、と変幻自在。演奏も本当にうまい…。勿論西寺さんのヴォーカルも、心からポップミュージックが好きなんだなと思える様に楽しそうに歌っているので、聴く側も本当に気持ちが良い。

私としては、Teddy Pendergrass (Love TKO)、Todd Rundgren (Wailing Wall)の2曲が本当によかった。

本作は、少なくとも日本においては史上最強の洋楽カバーアルバムだし、海外アーティストによる作品でもこういう作品にはそうそう巡り会えないと思う。

現在カバーアルバム第2弾を録音中と言うことなので、こちらにも期待が高まるのは当然。もしあなたが洋楽ファンなら、間違いなく聴くべき作品である。

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December 23, 2011

山下達郎 / Ray of Hope

 2011年発表の作品。元々は、別タイトルで前年秋に発売される予定だったが、延期になり1年近く遅れてリリースされた。そのためか、本作に収録された作品のうち5曲が既にシングルとしてリリースされている。これはちょっと異例な作品であるかと思う。これらシングルはテレビ主題歌や映画主題歌と言ったタイアップ曲だった、ということもあり、本作を一通り聴いた印象は「これベストアルバム?」という錯覚であった。
最近の達郎氏の作品は、ご本人も認める通りテレビドラマ主題歌をメインとしたタイアップが非常に多い。言い換えれば、気持ちよく流して聴けるタイプのアルバム、という感じかと思う。その一方、既に達郎氏のシングルを買ってるよ、という人には、ちょっともったいない感のある作品、とも言えるかも知れない。

具体的には、「街物語」「ずっと一緒さ」「愛してるって言えなくたって」の3曲がテレビドラマ主題歌、他2曲が映画主題歌、他テレビ番組のエンディングテーマなど、という内容。
どうも達郎氏の主題曲と言うとバラードが多いので、バラード満載の作品と言うことができるが、もう少しアップテンポなものも多く入っていれば良かったな、と私は思った。

さて収録されている計14曲 (「希望という名の光」のPrelude, Postludeを含む)の中で一番驚いたことは、達郎氏がProToolを使い始めたことである。
達郎氏と言えば、「ポケットミュージック」で初めてコンピュータ(PC-8801)を導入してものすごく評判になったが、今回は今をときめくProToolである。このソフトを一躍有名にしたのは、元々は音程矯正用に作られたモジュールであるAuto-Tuneである。使いようによってはヴォコーダの様な効果が得られることから、Cherが初めてヴォーカルエフェクトとして使い始め、当時話題になったものだ。日本ではPerfumeのあの声で有名である。

ちょっと説明が長くなったが、本作では達郎氏がAuto-Tuneに挑戦。「俺の空」で、わずかにケロケロボイスを聴くことができる。ただし、当然ではあるが音程矯正のためではなく、細かい節回しの部分に少し垣間見えると言う感じ。通常のヴォーカル部分では聴こえない、ということはAuto-Tuneが達郎氏のヴォーカルを矯正する場所がなかった、ということになるのだろうか。

もう1点、ヴォーカルで気付いたことがある。それは、最近の達郎氏のシングルを聴くも分かるのだが、ヴォーカルに対するエコーなどのエフェクトがかなり弱められているような気がするのだ。(もちろん前述の「俺の空」は別。)
それでもちゃんと聴ける、ということはやはり達郎氏の歌唱力が素晴らしいと言うことになるのだと思う。

私は、本作は達郎氏のヴォーカルをじっくりと落ち着いて聴くことができる作品と思っていて、そういう意味では素晴らしい作品だと思う。このレビューでは初回限定盤についていた「JOY1.5」というライブテイク集のことは詳しく書かないけれど、ここでのエネルギッシュな達郎氏とのバランスがまたよろしい。(詳しく書かないのは、ちょっと長くなってしまうからです。これは間違いなく必聴ものです!)

今更ながらの感もあるが、やはり通常盤よりは初回限定盤を入手して両方聴くといいと思う。

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November 23, 2011

土岐麻子 / WEEKEND SHUFFLE

 2006年発表のミニアルバム。ミニアルバムと言うこともあり、収録曲8曲のカバー集。

YMOの「君に胸キュン。」に始まり、山下達郎の「土曜日の恋人」、SUGAR BABEの「DOWNTOWN」、と言った80年代の日本ポップスの名曲、Maroon 5の「Sunday Morning」やEW&F「September」など、選曲もアレンジもまさに土岐麻子ワールドとなっていて、胸がキュンキュンする。何て落ち着くヴォーカルなんだろうと、感動すら覚える。

ちょっと意表をつかれたのは、ケツメイシの「夏の思い出」。ジャパニーズ・レゲエ&ヒップホップの名曲がジャズアレンジメントで聴ける。もちろんラップ部分はインストで、土岐さんがラップを披露してくれるわけではないのだが(苦笑)、このあまりに意外な選曲とアレンジには驚くことうけあい。

でも結局一番いいのは、「Sunday Morning」だろうか。アルバムの最後を飾るこの曲は、かなり原曲に近いアレンジながら土岐さんのヴォーカルにしっくり来ていて、もっと彼女の歌を聴きたい!と強く思わせるアルバムのエンディングとなっている。

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August 28, 2011

山下達郎 / 僕の中の少年

 1988年発表の作品で、山下達郎の数多いアルバムの中でも内省的な作品が多いといわれている。
また、本作品当たりから、CMやテレビ番組主題歌などとのタイアップ曲が多くなってきている、というのも特徴的である。
「踊ろよ、フィッシュ」「マーマレード・グッドバイ」「The Girl In White」(これは確か、後にこの曲をカバーする黒人のコーラスグループ、14カラットゴールドがCM出演していた)がCM曲、「ゲット・バック・イン・ラブ」はTBSのドラマの主題歌(「海岸物語」)としてヒットした。

アルバム全体の構成としては、キャッチーなサウンドと重めのサウンドが非常にいいバランスを取っているというのが第一印象。アルバムの前半はどちらかというと前者、後半は後者、という流れになっている。後半の重めの展開(具体的には6曲目以降、「ルミネッセンス」〜「蒼氓(そうぼう)」「僕の中の少年」)は、山下達郎の今までの作品にはなかった、非常にコンセプチュアルなもので、「夏と言えば山下達郎」のような、1980年代前半当たりのイケイケ状態からの決別みたいなものを感じた。特に「蒼氓(そうぼう)」は、あちこちで名曲との呼び声が非常に高く、ライブにおいても10分くらいの大作になるらしい。

本作は、それ以降にリリースされた彼の作品のベースとなるようなものだと言える。そう言う意味では、山下達郎の音楽活動の歴史では絶対に外せない一作であり、名作なのである。

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June 19, 2011

カサリンチュ / SUNNY DAY STYLE

 奄美大島笠利町出身の2人組ユニット、カサリンチュの2009年発表の作品。
地元の方々を除いて、カサリンチュを知ってる人の多くの人が、そのきっかけとしてiTunes Storeの「今週のシングル」で「ファンキーコウウンキ」が紹介されたことだとだと思うが、ご多聞に漏れず私もその1人である。アコースティックなサウンドに被るヒューマンビートボックスと言う、一見アンマッチな組み合わせが逆に新鮮でとても印象に残っていた。本作品は、この「ファンキーコウウンキ」も収録され、もともとは奄美大島限定で発売されたものが、大好評のため翌年に全国発売となったというミニアルバムである。

1曲目の「僕の部屋」が本当にいい。目をつむると、涼し気なそよ風がなびく奄美の風景が浮かんで来る。この感覚は滅多に経験したことがない。これ以外の曲も全て、リゾートでゆったりしているような、そんな心地良さ。どうして暖かい地方出身の人は暖かそうな音楽を体現できるのか…。私の長年の素朴な疑問が改めて湧き上がって来る。
これ以外の5曲についても、爽やかなもの、ポップなもの、レゲエなものなど、幅広くていずれもリラックスした気分にさせてくれる。個人的には、アルバムの最後を飾る「Yan ~ 小さい頃の僕へ」が好み。

暑くなったら街の喧噪を忘れ、Jack JohnsonでもiPodに入れて街を飛び出したいなあ、って言うような人たちには絶対お勧めの作品。騙されたと思ってでも聴くべし。

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June 11, 2011

矢沢永吉 / THE GREAT OF ALL - Special Version -

 1993年発売の矢沢永吉ベスト。もともとは1980年ころに発表された "THE GREAT OF ALL" という初期のベスト (12曲収録) に4曲追加したスペシャルバージョンという位置づけである。

矢沢永吉のベストは、もう訳が判らなくなるくらい沢山発売されているが、本作は70年代中盤から後半あたりの、キャロル解散後ソロに転向した初期の曲から選ばれている。永ちゃんが「時間よ止まれ」の大ヒット以降80年代に多少売れ線ロックに走ってしまう前の、暴走族や不良達に慕われていたと言われている時期の作品、ということになる。

もちろん、基本は「黒く塗りつぶせ」や「世話が焼けるぜ」に代表される、70年代の不良たちが好んで聴いてた(と言う印象のある)正統派ロックンロールな訳だが、本作を聴くと案外とそれだけではないことが分かる。

「雨のハイウェイ」はカントリーを思わせるペダルスティールが大活躍しているし(ちなみに商業的に一番成功した「時間よ止まれ」のバックにもペダルスティールが使われている。)、「ライフ・イズ・ヴェイン」「ウイスキー・コーク」のようにポップさすら感じる曲調の作品もある。「ライフ・イズ・ヴェイン」は、事故で死んだバイク好きの仲間 (ついリーゼントの暴走族をイメージしてしまうのだが) を悼むような内容で、軽く泣けます。
それから、かなりリラックスしたジャジーでめっちゃかっこいい「バーボン人生」と言う曲もある。

そして、この頃の永ちゃんで出色なのはバラード。「チャイナタウン」や「長い旅」のような、心にジーンと来る名曲は、絶対に押さえておくべし。特に、タイトルで想像がつく、横浜を舞台にした前者は名曲中の名曲。

ロックンロールもバラードもここまで完璧にかっこ良く歌い切ってしまう日本のヴォーカリストは、やっぱり永ちゃんをおいて他にはいないということを改めて認識させてくれる、そんな作品である。もしかしたら、日本の音楽のジャンルには、唯一無二の「YAZAWA」というジャンルがあるのではないか、とさえ思わせる。

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April 09, 2011

杉山清貴&オメガトライブ / SINGLE'S HISTORY

 杉山清貴&オメガトライブの、デビュー曲からのヒット曲を収録した、1985年発表のベストアルバム。収録曲は10曲。
杉山清貴をメインに据えたオメガトライブの活動期間は1983-1985年頃なので、その間の発表曲集ということになる。
このメンバーでのシングル曲は、意外に少なくわずか7曲で、そのうち最後のシングルになった「ガラスのPALM TREE」は収録されていないのが残念だが、リリース時期から考えたら仕方のないところだろう。内訳としては、シングルA面の作品が6曲、B面の作品が4曲という構成になる。

ともかく、収録曲は10曲と言うことで、懐かしがって聴きたい向きには時間的にも長過ぎす短過ぎず、ちょうどいい作品だと思う。当然のことながら、アルバムジャケットも「いかにも」と言う感じの「夏のリゾート地の夕暮れ」的な風景で、これまたよろしい。

ベストアルバムなので個々の作品について詳細の説明は省略するが、私のような、バブル真っ只中に日本のヒット曲を聴き込んだ人間にとっては、全ての曲が思い出そのもの。改めて聴き直すと少し気恥ずかしくなるシチュエーションがあったりするが、それも思い出。個人的に大好きなのは「ふたりの夏物語」と「JOANNA」の2曲。「ふたりの夏物語」は、いうまでもなく彼らの最大のヒット作で、「JOANNA」は「RIVERSIDE HOTEL」(ちなみに井上陽水の大ヒット曲とは別曲です)のB面に収められた曲で、「隠れた名曲」と言われている。
特に「JOANNA」での「海沿いのビストロ」とか「ロゼ色のベランダに10月のシルエット」「薄手のラムのセーター」などのフレーズはくすぐられます。雰囲気いいですよね。うんうん。

ただし、本作はいわゆる「復刻版」的な作品の様で、最新で新品として販売されているものでもオリジナルのマスタリングのままになっている模様。それがいいと言う人もいるといると思うのでここで批判的なコメントはしないが、音質的にもオリジナルに忠実=現代からしたら今ひとつ、と感じる人は多いかもしれない。気になる方はここだけ注意が必要。

本作の選曲は、単純ではあるが曲の順番などは結構考えられている。(リリース順ではない)
多分、一つの物語として本作を聴き通すことができると思う。
このわずか4~50分のアルバムを聴いただけですぐさま2~30年前にタイムスリップできるのはすごい。一通り聴き込んだんだら、次はカルロス・トシキを聴き込もうかなという気分になってしまう。当然か。

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November 21, 2010

EMI MARIA / Contrast

 Contrastは、2010年発表のEmi Mariaのデビューアルバム。本作以前にもインディーズから作品を発表していた彼女だったが、本作がメジャーでの初作品となる。
私にとって初Emi Maria体験は、2〜3年ほど前に発表された"I Gotta - Summer Kiss"と言う曲。こんなヴォーカルのできる女性がメジャーデビューしてないなんて、日本の音楽業界が節穴なのか、あるいは層が厚いのか、どっちなんだろう、と思ったことを覚えている。
そんなわけで、元々歌唱力、特にヴォーカルの伸びには定評があるが、本作でもその魅力は十分に堪能できる。特に低めの声が魅力的。

全体的には、最近流行のR&Bを基調とした音作り。この系統の作品は日本の最近のミュージックシーンではいくらでも聴けるけど、私の中ではEmi Mariaのヴォーカルはダントツでしっくりくる。キンキン声ではないからだろうか。ややあっさり感があるのが個人的にはもう少しと言う感じではあるけれど、まだお若いわけだしだんだんと貫禄がついてくると信じたい。そうしたらもっともっといいシンガーになれると思う。

そろそろ「今年の10枚」を選ぶ時期になってきたが、本作品は当然候補に入れようと思っている。

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September 25, 2010

井上陽水 / クラムチャウダー

 井上陽水の1986年のライブツアーから、NHKホールでの演奏をライブ録音したもの。

まず、本アルバムに参加しているメンバーがすごい。
 井上陽水: ギター、ヴォーカル
 大村憲司: ギター
 中西康晴: ピアノ、ハモンド、ローズ
 村上秀一: ドラムス、パーカッション
 浜口茂外也: パーカッション
 高水健司: ベース
 小林武史: シンセ
とにもかくにも日本の音楽の良心的な部分をしっかりと支えてきたミュージシャンが集まっている。このメンバーで演奏が悪いはずがない。
冒頭の、若干フェードイン気味に始まる忌野清志郎との共作「帰れない二人」で私は完全にノックアウトされる。オリジナルよりも更にロマンティックで、美しい。これだけでも涙が出てきそうです。

妖しいパーカッションで始まる「ミスコンテスト」、歌詞をじっくり聴くとかなり恐ろしい「娘がねじれる時」「ミスキャスト」、ジャジーな「灰色の指先」、陽水が絶叫する「ジャストフィット」、美しく、しっとりした「結詩」などなど、聴き所は満載で、いずれも素晴らしいとしか言いようがない。本作では新曲(のちにスタジオ盤でシングルカットされた)の「新しいラプソディー」は、陽水らしからぬゆったりとしたポップで本作では少し浮いているかな?という印象があり、安全地帯のヒット曲「ワインレッドの心」は、彼のセルフカバーアルバム「9.5カラット」でのアレンジに忠実過ぎるかな?という印象を受けたが、共通して言えるのはバックバンドの完璧なまでの演奏と、井上陽水の個性あるヴォーカルがあまりにハマっているところである。

本作がレコーディングされた頃は私は大学生。思えば、このライブのスケジュールが発表になった時、是非NHKホールに行こうと思ってチケットを取ろうとしたが、残念ながら取ることが出来なかった。もしその場に居合わせていたらどんなに素晴らしい経験だったろうと今でも思う。
その時のレコーディングの全てが本作に収められている訳ではないが、その臨場感は十分伝わる。
私にとって、日本の音楽史上最高のライブアルバムと思っている。

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