最近紹介したもの

天気予報


Recent Trackbacks

TOKYO SMART DRIVER

Edita


  • ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ



音楽: ジャンル: ロック/ポップ

May 27, 2012

Paul McCartney / Tug Of War

 1982年の作品。前作"McCartney II"の発表の後、あのJohn Lennonの死という大事件を経て約2年後に世に出た作品ということになる。
(あと、この間にはポールが日本で逮捕、なんてこともあった)

そんなこともあり、ポールの新作はジョンに対する追悼作品なのかな、と当初思ったものだ。しかし実際には、本作のラストナンバーでもあるStevie Wonderとの「世紀のデュエット」、"Ebony and Ivory"が物凄い話題となったのであった。先行してこの曲がリリースされた当時、私の中では、ジョンとポールの確執?なんてことが頭をよぎったものだ。なおStevieとは"What's That You're Doing?"という曲でも共演している。

で中身であるが、これが珠玉のポップ集なんである。特に1曲目のタイトルチューンに続きフェードイン気味に始まる"Take It Away"は名曲中の名曲。歌詞も教科書のように分かりやすい韻を踏んでいるし、ポールの優しい歌声と分厚いバックコーラス(リンダの声ももちろんしっかり聴こえる)、爽快なホーンセクション…。ポップとはこういうものなんだよ、とポールに言われている気になってしまう素晴らしさである。

これ以外にも歌い上げ系・しっとり系のいかにもポールらしい"Wanderlust"や"Somebody Who Care"のような曲も勿論収録。その上"Ebony and Ivory"も収録されているわけだから、もう文句のつけようがない名作なんである。当然私にとっての、ポールのフェイバリット・アルバムであることは言うまでもない。

で、最後にあの曲のことを。あの曲とは"Here Today"である。どうやらこの曲が亡きジョンに捧げた曲である。本作では群を抜いた物悲しさに包まれたこの曲は、ジョージ・マーチンのストリングス・アレンジメントといい、どこかしら "Yesterday" を彷彿とさせる雰囲気となっている。

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

May 20, 2012

Bo Gumbos / Bo & Gumbo

 Bo Gumbosのファーストアルバム(1989年発表)。ファーストアルバムと言っても、彼らは別のバンドなどでの活動が長かったから、いわゆる初々しさと言うものはない。
(どんと、永井利充は直前にローザルクセンブルグを解散し、Bo Gumbosを結成している。)

このバンドの魅力は何と言っても、キーボードのきょんの存在である。きょんのニューオリンズ色の強いピアノを聞くと、これが本当に日本のバンドかと疑ってしまいたくなる。「魚ごっこ」「見返り不美人」などで聴ける、飛び跳ねるようなピアノはまさにプロフェッサー・ロングヘア~ドクター・ジョンあたりの「ニューオリンズ直系」の音である。

後半は派手なピアノというよりは、リーダーのどんとが敬愛していたボ・ディドリー系の独特なリズムの曲が目立ってくる。これもなかなかである。もちろん、これも聞き手をニヤッとさせてしまう名演である。で、「ずんずん」にはボ・ディドリー自身も参加して、「本家」とのボ・ディドリー・グルーヴを聴かせてくれる。

今まで日本のロックバンドでは聴かれなかったアプローチということもあり、私にとって1980年代の日本のロックアルバムの中では一番印象に残った作品である。できればバンドも解散することなく、また、どんとも亡くなることもなくずっと活動を続けていてくれていれば、、、と思わずにいられない。

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

March 24, 2012

Tom Waits / Glitter And Doom Live

 2009年発表のライブアルバム。アメリカにおけるTom Waits の人気は、日本では想像ができないほどすごい。本作の一番始めに聴かれる割れんばかりの歓声からの観客のノリはかなり熱狂的である。音の感じからすると、大きな会場での収録に聴こえる。ライブハウスではなく、演奏や歓声の響き具合からすると、それなりの規模のコンサートホールのような感じがする。

お馴染みの曲を持っていないTom Waitsではあるが、決して誰にも真似できない、「究極のダミ声」とも言える声、演奏から溢れ出す彼の存在感に圧倒される。80年代後半くらいから積極的に使い始めた、空き缶を通して聴こえるような独特のエフェクトを駆使し、唯一無二の世界を表現してくれる。この声はパフォーマンスによっては拡声器を改造したものを使ったりしているようだが、本作でどうしているかは分からない。
Tom Waitsの世界が堪能できる、満足の行く作品である。特に冒頭のLucinda ~ Ain't Goin' Downと最後を飾る Lucky Dayが素晴らしく、聴いていてクセになるアルバムだと思う。

ところで本作品は17曲入り73分のライヴなのだが、実は本作2枚組である。2枚目は"Tom Tales"(「トムのお話」みたいな)というタイトルで、彼が35分にわたって話し続ける作品となっている。日本人には非常に分かりにくいスラング満載、4レターワードも登場したり、下世話なおしゃべりが続く。観客も大盛り上がり。
音だけで想像するに、Tom Waitsはピアノの前に座り、時折ピアノを鳴らしながら時に観客に向かって話しかけている、そんな感じなのだろう。この2枚目の方は、アメリカ人の「ユーモア」に対する考え方の雰囲気をつかむことができる。

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

February 18, 2012

Whitney Houston / Whitney Houston (The Deluxe Anniversary Edition)

 先日Whitney Houstonが亡くなったと言うことで、あまり私はこういうニュースに対してタイムリーにブログは書かないし(書くのが遅いからですが)、大ファンだったと言う訳ではないのだが、今回はあまりにびっくりしたので、追悼の意味も含め書こうと思う。

Whitney Houstonは、年齢的には私と3つしか違わないので、ほぼ同世代と言ってもいい。そんな彼女が22歳の時に発表したデビューアルバムが、この"Whitney Houston" である。1985年作品。

私が彼女を知ったきっかけは、1984年にTeddy Pendergrassの"Love Language"というアルバム(名作♪)に収められた"Hold Me"というバラード曲でTeddyとデュエットしていたのがWhitneyだった。この曲はシングルカットされ、トップ40にはあと一歩ではあったが、R&Bチャート、アダルトコンテンポラリーチャートでは上位まで行くスマッシュヒットとなった。21歳とは思えないWhitneyの表現力が印象に残る美しいバラードであった。
で、その翌年になり、それなりの実績をつけ「満を持して」のデビューアルバム、ということになる。

さてこのアルバム、アリスタのClive Davisという大物社長の多大なプロモーションもあってか、大ヒットとなった。Jermaine Jacksonが "Nobody Loves Me Like You Do"、”Take Good Care Of My Heart”の2曲でデュエットを聴かせてくれている。
(余談だが、”Take Good Care Of My Heart”は、1987年の鈴木聖美 with Rats & Starの「ロンリーチャップリン」と激似しているので、要チェック。)

本作品からは5曲のシングルカットがされたが、最初のシングルヒット曲である"You Give Good Love"は、正直私はあまり好きな曲ではなかった。しかし、声から溢れ出る様な瑞々しさが非常に印象的ではあった。
で、その後にシングルカットされた"Saving All My Love For You"だが、私はこの曲をとても気に入っていた。しっとりしたミドルテンポのこの曲、私は彼女にしか歌いこなせない曲だろうと思っている。前述した「瑞々しさ」の魅力がこの曲に凝縮されていると思った。この曲と"Hold Me"は今でも私の一番好きなWhitneyの曲である。(なお"Hold Me"は、このアルバムでも収録されている。)
その他、アップチューンである"How Will I Know"と、ジョージ・ベンソンのカバー "Greatest Love Of All"がヒット、いずれも全米No.1ヒットとなった。
ちょっとR&Bさが足りないのは仕方ないとして、ヒット曲満載の良質なポップアルバムでもあるし、大仰な「歌い上げちゃってます」的なバラードがあんまり好きでない私としては、このアルバムがWhitneyのベストアルバムだと思っている。そう言う意味では、絶対お勧め作品である。

...と、ここまでがデビューアルバムの簡単な紹介と感想だったが、このアルバム、2010年に The Deluxe Anniversary Edition という形で再発された。デビュー25周年と言うことで、デビューアルバムにリマスターが施され音質がアップし(という触れ込み)、別リミックスや12インチバージョン、ライブバージョンなどが収められている。"How Will I Know"の12インチダンスリミックスはJellybeanによるもの。また、1990年にマンハッタンのRadio City Music Hallで収録された "Greatest Love Of All"のライブテイクは、アリスタレコードの15周年記念ライブからの録音。このテイクは「歌い上げちゃってます」バージョンだが、不思議なことにこのテイクは結構好きなのだ。
今から購入するのであれば、1985年のオリジナル作品よりは若干値が張るが絶対こっちの方がいいと思う。

なお本作品には、限定盤としてDVDがついているものもある。この内容についてはよく分からないので、説明は割愛。詳細はこちらから。
そよ風の贈りもの~25周年記念盤(DVD付)

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

November 15, 2011

Chris Rea / New Light Through Old Window

 1988年発表のChris Reaのベストアルバム。新曲Let's Danceを含め、全曲新録・新アレンジという構成になっている。アルバムタイトルから、なるほどそう言う意味かと頷くコンセプトではある。

この新アレンジと言うのが若干曲者で、曲に対する新たな楽しみがある一方、その曲を聞いていた頃を回想したい場合、アレンジが大きく変わると「あれっ?」と言うことになりかねない。本作品では、Chris Reaのヒット曲では一番一般の人に愛された(はずの) On The Beachが、原曲とは似ても似つかないアレンジで収録されている。
原曲は、全体を覆う幻想的なムードとChris Rea独特のしわがれ低音ヴォイスが渋いことこの上なかったが、本作のバージョンは8ビートのアップテンポと来ている。拍子抜けとは正にこのことで、正直とてもがっかりしたものだ。ところが、曲がいいからなのか、聴き込んで行くと結構良かったりするから不思議。ただ、昔を思い出そうとするときには使えないかな、と言うのが正直な感想。ドライブ感はあるんだけど。

それ以外の聴きどころは、彼のクリスマスソングで、もともとは日本限定発売のSnowというミニアルバムに収録されていた Driving Home For Christmas が本作に収められていることだろう。この曲はタイトルを見てお分かりの通り、クリスマスに自宅で楽しみに待っている家族を想いながら車を走らせる、といった内容で、私のベスト・クリスマスソングの一つである。曲調も非常に季節感溢れるもので、これからの年末にかけてオススメである。

それ以外の曲は、そこそこオリジナルのアレンジに近いものであり、名曲 Steel Riverでの、彼の代名詞ともいえるブルージーなスライドギターも堪能できて、アルバム全体としては、まあ納得のいくベストアルバムと言えるのではないだろうか。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

October 12, 2011

ZZ Top / Greatest Hits

 1992年発表のZZ Topのベストアルバム。1972年リリースのデビューアルバム"ZZ Top First Album"から1990年の"Recycler"まで、19年間で10枚(少ない!!)のオリジナルアルバムからピックアップされている。ZZ Topでしか演奏できない独特のブギー・ロックンロールを心ゆくまで堪能することができる。

典型は冒頭の"Gimme All Your Lovin'"から"Sharp Dressed Man"の流れだ。シンプルに8ビートを刻み続けるFrank Beardのドラムス、同じくシンプルなベースラインを弾き続けるDusty Hill、そして基本はシンプルながらも時々派手に決めるBilly Gibbonsのギター。これだけシンプルでドライブ感たっぷりのかっこいいロックンロールを演奏できるバンドはそういない。ZZ Top初期の名作"Tush"にしてもしかりだ。あたかもアメリカのフリーウェイ(しかもテキサスあたりの)をすっ飛ばしながら聴くには最高の演奏だと言える。こういう乾いたアメリカン・ロックのサウンドを聴いてると、バンドやりたくなるなあ、という爽快なサウンドが続く。

収録された18曲のうち、1973年のアルバム"Tres Hombres"からのものが1曲、1975年の"Fandango"から1曲、1979年の"Degüello"から2曲、1981年の"El Loco"から2曲、1983年の"Eliminator"から4曲、1985年の"Afterburner"から3曲、1990年の"Recycler"から3曲、新曲が2曲という構成で、やや後期作品に片寄りすぎている嫌いがあるが、彼らの歴史を考えるとしかたのない構成ではないかと思う。

新曲のうち"Viva Las Vegas"は本アルバムの中でもZZ Topらしさの出た佳曲で、1980年代半ばから多用し始めたシンセサイザも彼ららしく、なかなかカッコイイ。また彼らにとって一番の大ヒットと言える(またフロントの2人がギターやベースをクルクル回しながら演奏するミュージックビデオでも笑わせてくれた)"Legs"は、Eliminatorに収録されたオリジナルバージョンではなく、今までリリースされたことのなかったダンスバージョン。彼ららしいドライブ感にやや欠けるバージョンではあるが、ZZ Topのようなロックバンドの曲でもこんなバージョンが作られた、というおまけとして聴く分には良いかも知れない。

あと、バタくさい、「ヤンキー娘」と言う言葉がピッタリのアメリカン・ガールズ達があちらこちらに写っているアルバムジャケットも、彼らならでは。
まあそれにしてもアルバムジャケットもZZ Topらしい。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

August 14, 2011

Loverboy / Classics

 1994年に発表された、もっとも商業的に成功したと言われるカナダのロックバンド、Loerboyのベストアルバム。

Loverboyが本格的に知られるようになったのは、やはり1982年のWorking For The Weekendのスマッシュヒット(ビルボード誌HOT100で29位まで上昇)であった。印象的なカウベルのイントロ、週末のために働くんだ!っていう歌詞が若者の共感を得たのだ。もちろん、日本でもLoverboyの人気はリードヴォーカルのMike Renoのカッコ良い(ちとバタ臭いけど)ルックス、そしてWorking For The Weekendの邦題が「それいけ!ウィークエンド」という、今思えば何ともダサ系なタイトルで人気を博したものだ。

とはいってもLoverboyというか、Mike Renoが一躍日本中に知られることになったのは映画Footlooseのラブテーマ、Almost Paradiseの大ヒットである、と言っても良いだろう。説明するまでもないと思うが、この曲はHeartのAnn Wilsonとのデュエット曲。Loverboyは知らなくてもこの曲を知っている方も多いと思う。ちょっと湿っぽいバラードは日本人向けで、確かに今でも人気曲だったりする。

しかし、カナダ出身の彼らの持ち味は軽快なロックンロールなのである。前述Almost Paradiseの成功にシメシメと思ったのか、彼らは結構バラード曲のヒット曲が多い(This Could Be The Nightなんかなかなか素直によろしい)が、やっぱり「カン、カン、カン、ドン!」で始まるWorking For The Weekendが最高。笑えるけど大好きなのはLovin' Every Minute Of It。もろDef Leppardしてます。イントロだけ聴いたら間違えるでしょう。

Loverboyはどちらかと言えばシングル向きの曲を多く発表したのでこう言ったベストアルバム物を聴くのが正しいような気がする。一通りの曲が押さえられているので、結構お得なアルバムかも知れない。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

June 11, 2011

矢沢永吉 / THE GREAT OF ALL - Special Version -

 1993年発売の矢沢永吉ベスト。もともとは1980年ころに発表された "THE GREAT OF ALL" という初期のベスト (12曲収録) に4曲追加したスペシャルバージョンという位置づけである。

矢沢永吉のベストは、もう訳が判らなくなるくらい沢山発売されているが、本作は70年代中盤から後半あたりの、キャロル解散後ソロに転向した初期の曲から選ばれている。永ちゃんが「時間よ止まれ」の大ヒット以降80年代に多少売れ線ロックに走ってしまう前の、暴走族や不良達に慕われていたと言われている時期の作品、ということになる。

もちろん、基本は「黒く塗りつぶせ」や「世話が焼けるぜ」に代表される、70年代の不良たちが好んで聴いてた(と言う印象のある)正統派ロックンロールな訳だが、本作を聴くと案外とそれだけではないことが分かる。

「雨のハイウェイ」はカントリーを思わせるペダルスティールが大活躍しているし(ちなみに商業的に一番成功した「時間よ止まれ」のバックにもペダルスティールが使われている。)、「ライフ・イズ・ヴェイン」「ウイスキー・コーク」のようにポップさすら感じる曲調の作品もある。「ライフ・イズ・ヴェイン」は、事故で死んだバイク好きの仲間 (ついリーゼントの暴走族をイメージしてしまうのだが) を悼むような内容で、軽く泣けます。
それから、かなりリラックスしたジャジーでめっちゃかっこいい「バーボン人生」と言う曲もある。

そして、この頃の永ちゃんで出色なのはバラード。「チャイナタウン」や「長い旅」のような、心にジーンと来る名曲は、絶対に押さえておくべし。特に、タイトルで想像がつく、横浜を舞台にした前者は名曲中の名曲。

ロックンロールもバラードもここまで完璧にかっこ良く歌い切ってしまう日本のヴォーカリストは、やっぱり永ちゃんをおいて他にはいないということを改めて認識させてくれる、そんな作品である。もしかしたら、日本の音楽のジャンルには、唯一無二の「YAZAWA」というジャンルがあるのではないか、とさえ思わせる。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

December 04, 2010

Dan Fogelberg / Windows And Walls

 "Windows and Walls"はDan Fogelbergの1985年作品である。前作"The Innocent Age"が大ヒットした後の作品ということもあり、相当なプレッシャーだったと思うが、地味ながらも前作レベルに近い作品になっていると思う。

まずはシングルカットもされた"The Language of Love"から幕を開ける。彼らしいキャッチーな作品。ちょっとポップ過ぎるかなと言う嫌いがあるが。
(余談だが、この曲のリフが、Rolling Stonesの"Start Me Up"っぽいところも聴き所。)次のアルバムタイトル曲"Windows and Walls"、"The Loving Cup"、"Tucson, Arizona (Gazette)"は、地味だが彼らしいアコースティックギターをしっかりメインに置いたいい曲。特に、"Tucson, Arizona (Gazette)" は8分を超える大作で、どちらかと言えばたんたんと語られる物語と言う感じの曲であるが、決して飽きさせず、メロディ的にもドラマティックな仕上りとなった名曲である。

後半に入ると、"Let Her Go"のようなロック調の曲があったりもするが、彼らしい必殺バラード、"Sweet Magnolia"、"Believe in Me"と言ったところが最大の聴き所。そして最後は、前作"The Innocent Age"でいうところの"Ghost"のようなタイプの"Gone Too Far"で締めくくる。

最初に書いたとおり、本作は地味ではあるが、味わい深い佳曲揃いのいい作品である。ただでさえ過小評価されているDan Fogelbergの作品の中でも、最も過小評価されているアルバムと思っている。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

October 13, 2010

10/1/2010: Ned Doheny @ Billboard Live Tokyo

日本の多くの企業では年度の半期が終了した9月30日。その翌日、つまり10月1日は次の半期の初日。ということで、私の会社の部内では前半期の慰労と新しい半期の決起 (大げさ?) を兼ねて、屋形船でもんじゃ焼きを食べようと盛り上がっていた。

この話が出た時、思わず私は「OMG!!」と叫ばずにはいられなかった。それは、この10月1日は、Ned Dohenyが16年振りの来日公演を行う日だったからだ。

Ned Dohenyの16年振りの来日。確か前回は新宿のライブハウスで行われたと記憶しているが、その時私はチケットを購入しながらも出張のためにライブに行くことが出来なかった。私は、自分の16年越しの夢を叶えるか、あるいは屋形船でもんじゃ焼きを食うかの二者択一を迫られていた。

しかし、会社の人たちには申し訳なかったのだが、迷うことはなかった。やっぱりNed Doheny♪なのである。
西海岸の爽やかなサウンドにさりげなくR&Bのテイストが絡み合う、あの優しいNedの歌声が生で聴けると思うと、屋形船の幹事の人たちには大変申し訳ないのだが、自分の心はただ一つ、なのである。

私は上司や同僚が屋形船に向かうため会社を出発するのを見送り、午後8時過ぎまで残業してから六本木へと向かった。

私の勤務先である大門からわずか3駅。駅出口と東京ミッドタウンは直通で行ける。この東京ミッドタウンの敷地内にあるBilboard Live TokyoでNedのライブが行われた。

お金には余り余裕がなく、またNedの声を聴ければ満足の私は、ワンドリンク付きのカジュアルチケットを予約していた。9時前に入場。
開演の9時半までの時間の長いこと、長いこと。
客の入りは8割くらい、だろうか。意外と入っている、という印象。年齢層は、やはり私と同世代が中心であった。カジュアルな服装の人も多かったが、私のように勤め帰りに寄っている人もかなり多かった。ただ、私の様に一人出来ている人は少なく、ちょっと寂しい気持ちではあった。

9時半をやや過ぎた頃、ステージの袖からTシャツにジーンズというラフな格好のNedと3名のメンバーが登場。本物だ!

公演は アルバム "Love Like Ours"に収録されている "Before I Thrill Again"からスタート。声が若い!さすがに昔の様な若々しさとは少し違う感じではあるけれど、すごくいい声だ。選曲は、どちらかと言えば比較的最近の作品からのものが多いな、という感じ。というか、後で分かったのだがNedの最新作が1988年の名作 "Life After Romance" 以降の曲を作り直した感じの作品で、曲のアレンジなどからすると、この最新作からの曲が中心、という方が正しいかもしれない。

Nedは1~2曲ごとにギターを持ち替えるのだが、この作業をスタッフに手伝ってもらうことなく全部自分でやっていて、その都度「よいしょ」という声が聞こえてくるかの様な感じでストラップを通してチューニングをして、、、という動きが何とも言えず面白かった。Nedも「普通はこういうのはスタッフが助けてくれるんだけど、今日は自分でやらなきゃいけないんだよ」と言いながら笑っていた。

私が一番心動いたのは、"Postcards from Hollywood" だろうか。この曲はファーストアルバムからの曲。「自分の息子に『この曲を初めてレコーディングしたのは私がお前の歳の時だったんだよ』と言っていたんだ」という語りからアコースティックなイントロが始まり、切ないまでのラブソングを歌い上げるNed。これには涙が出そうになった。

さて話をバックバンドの方に。実はこの辺の情報を十分仕入れずに行ったのだが、まさに名うてのミュージシャンで固められていた。
ドラムスはGary Mallabar。Van Morrisonの"Moondance"にも参加。80年代にはSteve Miller Bandのドラマーとして活躍。あの"Abracadabra"の頃ですね。
キーボードはCat Gray。華々しい経歴はないもののNedとの付き合いが非常に長く、エンジニアもつとめている。彼のハモンドとキーボードプレイは素晴らしかった。
そしてベース。実は開演の最初からベーシストに目が行って仕方なかった。サウスポーでレギュラーベース、遠目でみても5弦ベース。鳩が歩く時のような独特の首の動き(笑)。なんかステージの端の方をじっと見つめながらプレイ。かと思えばいきなり強烈なベースソロを聴かせてくれるすごいテクニックの持ち主。
メンバー紹介のときにビックリしたのだが、このベーシストはJimmy Haslipであった。私がコンテンポラリージャズの中で一、二を争うフェイバリットグループ、Yellowjacketsの現役メンバーなのである。
そして、ギタープレイでは定評のあるNedとくれば、演奏に満足しない訳はない。ミドルテンポの曲でのNedらしいグルーヴ、そしてあの癒されるヴォーカルがとても心地よくて心地よくて。周りに迷惑にならないように一緒に口ずさんだりしながら、彼らの演奏に酔いしれた。

かくしてNedは12曲(?)を自らもエンジョイするように演奏してくれ、最後の "Love In The Rear View Mirror" を演奏し終えて終了。
観客達のアンコールに応えて再び登場、そしてNedの作品としては一番知られている "Whatcha Gonna Do For Me?" を演奏してくれた。
100%の満足度である。

公演が終了し、ショップに立ち寄ったらNedの最新作が売られていた。Ned自身が持ち込んだ自主制作品で、過去に発表した曲を改めてアレンジ・演奏し直した作品とのこと。価格も1800円と比較的リーズナブルだったこともあり、購入した。
すると、Ned関連製品を購入した人対象にサイン会があるとのこと!時間は夜11時近くなっていたが、迷わずステージ階で開催されていたサイン会の列に並んだ。
15分くらい並んでようやく自分の番に。間近で見るNedは、意外とおじさんだった(笑)。そりゃ、1948年生まれだから62歳。当然と言えば当然。私が16年前のライブに行けなかったので、今回見れて非常に嬉しいことを伝えたら喜んでくれた。
そしてバンドの皆さんも含め4名にサインしてもらいました!(ミーハー)

Dvc00045

帰りの六本木の雑踏、かなり賑やかだったけど頭の中ではNedの歌声がずっと離れない、そんな幸せな一夜であった。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

人気ブログランキングへ←よろしかったらこちらもクリックしてください!

より以前の記事一覧

November 2014
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

検索


ClustrMaps

Creative Commons

無料ブログはココログ