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July 2012

July 04, 2012

Lionel Richie / Tuskegee

 最近セルフカバーをデュエットでやる、という企画の作品をちょこちょこ見かけるが、今のところこのLionel Richieの"Tuskegee"が一番のお気に入りである。1970年代後半からコモドアーズのリードヴォーカリストとして、特にバラードのヒット曲を量産し、1980年代に入ってソロに転向、以降もヒットを連発し続けた彼の作品である。

本作で何が気に入ったかというと、収録されている往年のヒット曲がカントリーフレーバーに料理され、当然ながら有名カントリーアーティストと共演していることだ。

もしかしたらライオネル・リッチーとカントリーが結び付かない人が多いかもしれないが、そんなことはない。
アルバムタイトルである"Tuskegee"は、アラバマ州にある小さな都市で、彼のホームタウンでもある。 位置的にはカントリーミュージックがポピュラーな土地柄といえる。
(余談だが、アメリカの歴史に詳しい方なら、Tuskegee出身と言えば人種差別と闘った黒人女性Rosa Parkの名前が挙げられるかも知れない。)

彼のソロ活動の中にはカントリーっぽい曲が意外と多い。"Deep River Woman"(オリジナルはAlabamaとの共演)、"Stuck On You"辺りがそんな曲で、いずれの曲もカントリーのヒットチャートで上位にランクされている。だから彼がカントリーアーティストと共演することは今に始まったことではないのである。

さて前置きが長くなったが、本作。冒頭のBlake Sheltonとの"You Are"のイントロを聴いただけでウルッとなりそうな私。見事なミドルテンポのポップカントリーに仕上がっている。その後にもDarius Rucker, Kenny Chesney, Jason Aldean, Rascal Flatts, Jennifer Nettles (Sugarland)等々、今まさに旬のアーティストとの共演、そして旧知の仲であろうJimmy Buffett, Kenny Rogers, そしてあのWillie Nelsonまでが登場する超豪華版である。

いずれの曲も見事に共演アーティストの味に料理されているのにLionel Richieらしさがしっかりと残っている。そういうところが素晴らしい。特にRascal Flattsとの"Dancing On The Ceiling"やKenny Chesneyとの"My Love"はお勧めである。
あとは、やはりKenny Rogerとの"Lady"だろうか。誰にも真似できない、まさに大人のデュエット。聴き手の背筋が思わずゾクッとする、そういう出来になっている。

本作品は、ビルボードのアルバムチャートだけでなく、カントリーアルバムチャートでも堂々の1位を記録。まさしくナンバーワンアルバムにふさわしい作品である。

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